隣人EXのブログ

実は生まれてこの方凍死したことがないおなご

太陽にほえたA君


これは遠い昔、私がまだ学生として生きていた時のことです。

華のJKとはよくいったもの。

私はこの頃、人生で一番異性との関りがありました。

 

今や職場の納品をしてくれる業者の既婚者としかほぼ関りがありませんが、なにはともあれ、私にもそのような時代があったわけです。

しかし、当然いい事ばかりではありませんでした。

 

結論から先にいいます。

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ストーカーができました。
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彼氏はできませんでした。

 

ここでは仮にA君と呼びましょう。

 

A君との出会いは入学式当日、ペンを借りようと話しかけたところからでした。

結局私もA君もペンを持っていなかったわけですが、次の日から廊下などで頻繁に話しかけてくれるようになったんです。

 

そんなある日、食堂での出来事。

A君がいつの間にか着いてきていたのですが、当然女の子とも話したい私は、友人と同席でも良いか尋ねました。

答えは「NO」

「俺、女の子苦手なんだよね。」

「へえ」

 

おい!!!!!!!!!!

 

すみません、取り乱してしまいました。

しかし、確かに当時の私は髪もバッサリでしたし、

人一倍ねっちっこい納豆みたいな性格をサラサラコロコロの大豆に見せかけたような人間だったので、女として見てねえだろ。くらいに油断していました。

 

A君は変わった子でした。

酒を飲んだこともないだろうに

※未成年の飲酒はいけません。私もしてません。


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いきなり「俺、ビール瓶なら1ケースいけるが……?」とかほざ

失礼いたしました。いう子でした。

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いや、いいんですよ!

いいよ別に嘘の一つや二つさ!

でもどうでもいいよ!仮に1ケース飲めてどうしたんだよ!!!

と思いますが、当時の私はそんなツッコミを脳内だけに収めて「あはは……」と笑っていました。

 

訳の分からん知識自慢を見せびらかされても、まあ強く言いませんでしたし、言えませんでした。

つまりは、いけそうな女ロードを突っ走っていたわけです。

嘆かわしいことです。

 

また、友人になった女の子の中にA君の親戚がいたりと、(その子はまじで可愛かった。あの子にストーカーされたかった)突き放しづらい日々が続いていったのでした。

 

まあ細かいことははすっ飛ばしまして、

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ある日、それは起こりました。

 

いつものように席に着いて授業のチャイムを待つ私。

忘れもしません。景色がよく見える窓側の前の席でした。

教科書やらを鞄から出して用意する私の目の前が急に暗くなりました。

 

目線だけ上げると、何か頬をもごもごさせながら立っているA君がいました。

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何かを食べているわけではありません。

頬に舌を押し付けてコロコロしているといえば伝わるでしょうか。

 

私は見て見ぬふりを決め込むことにしました。

 

話しかけられてないし、いいか。と。

あんなに教科書に集中しようとした日はありませんでした。

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しかしA君はそこから退こうとはしません。

 

 

私は堪らずA君を見上げました。

 

 

 

 

A君は、見えないブラインドを指で開いていました。

 

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世代的に分からない方もおられるかもしれないので補足すると、これはとある刑事ドラマであった有名なシーンなんですよね。

いってしまえばかっこつけるシーン。

 

カッコつけたい年頃だったのでしょう。

でもそこにブラインドは無かったのです。

 

体全体が綺麗に日に照らされたA君に私は(ある意味)目を奪われました。そして目があいました。

 

「ああ、お、お疲れ……。」

「おwおん……ww」

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A君は変わらず口をもごもごさせながら机へ戻っていきました。

 

その後は

・横断歩道で後ろから荒い鼻息が聞こえたと思ったらA君

・食堂の列で後ろを振り返るとA君

・他の異性と話していたら階段の手すりに隠れて睨むA君(友人ドン引き)

・いきなりLINEで

「思えば俺たちが出会ったのも運命なんだよなあ……。」と送ってくる。(私の返信「ジャジャジャジャーン!!!!」)

・話すたびにボディータッチ。避けたら迫ってくる。怖い

 

怖い。怖すぎでした。怖すぎワロタと思いました。

もうそういう語彙しか出てきませんでした。

 

いつしか彼を巻くことができた私でしたが、

彼が今、素敵な男性になり、素敵な女性とイチャコラしていることを心から爆発願いたいと思います。

 

 

 

ちくしょ~~~~~めっっッ!!!!!!!!!!!!!!


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